わかりやすいモバイルブロードバンドモバイル通信入門ローミング

ローミング

 ローミング(roaming)とは、携帯電話,PHS提供業者やインターネットサービスプロバイダやモバイルブロードバンド提供業者(MNO)などが、同業他社と提携して他社の通信インフラを借り受けて通信サービスを提供することです。
 MVNOと違い、ローミングは通信インフラを自ら所有する事業者同士で行われます。

 「なぜ、そんなことをするのか?」というと次のような状況で必要になるからです。
 A地域とB地域の二つの地域があるとします。
 A地域ではA電話社がA地域全体をカバーする通信インフラを持っています。
 B地域ではB電話社がB地域全体をカバーする通信インフラを持っています。
 A電話社はB地域に通信インフラを持っていません。
 しかし、A電話社はB地域でも自社の電話サービスを提供したいとします。
 ここでローミングという提携が役に立ちます。
 A電話社はB電話社と提携して、B電話社のローミングを受けます。
 これによりA電話社の電話を利用しているお客さんは、B地域でもA電話社の電話が利用できるようになります。

 身近な例では、携帯電話の国際ローミングが上げられます。
 日本の第3世代以降の携帯電話は海外でも使用することができます。しかし、日本の携帯電話会社が世界中に通信インフラ(基地局)を設置しているわけではありません。
 これは海外の携帯電話会社のローミングを受けているから可能なのです。
 同時に日本の携帯電話会社も海外の携帯電話へローミングを提供できる体制が整っています。
 モバイルブロードバンド(ワイヤレスブロードバンド)もほとんどが技術的には国際ローミングに対応しています。そのうち海外でも利用できるモバイルブロードバンドの商用サービスが提供されるでしょう。

 ローミングは国際ローミングだけではありません。
 国内でもローミングが行われることがあります。
 有名なのはドコモローミングです。NTTドコモは日本全国全ての地域をカバーできる通信インフラ(基地局)を所有しています。
 新規参入組の携帯電話提供業者やモバイルブロードバンド提供業者(MNO)が、自社の通信インフラ(基地局)がまだカバーしきれていない地方都市などの地域で、NTTドコモのローミングを受けて通信サービスを提供する。これがドコモローミングです。
 モバイルブロードバンドの業者では、イーモバイルがドコモローミングを受けています。2010年には自社の基地局を全国展開してドコモローミングを停止するようです。

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