CDMA2000 1xEV-DO Rev.A+ は、別名 CDMA2000 1xEV-DO Multicarrier Rev.A と呼ばれ、CDMA2000 1xEV-DO Rev.A の伝送路を3本束ねて一つの伝送路を形成して高速化した通信規格です。
KDDI、沖縄セルラーは、2010年10月18日CDMA2000 1xEV-DO Rev.A+(EVDOマルチキャリア)の導入を発表しました。
対応のデータ通信カードも既に発売されています。
会社名 | サービス名 |
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KDDI | WIN HIGH SPEED |
他のモバイルブロードバンド(ワイヤレスブロードバンド)に比べて、低い周波数帯域の電波を使用しています。
低い周波数帯域の電波は壁などの障害物に強く屋内でも安定的に繋がることが予想されます。
会社名 | 周波数帯域 |
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KDDI | 1.5GHz帯 |
携帯電話回線であるため、マクロセル(セル半径が大きい)です。
セル半径が大きいため、電波の出力が大きいです。
高出力の電波を使うため障害物に強いことが予想されます。
その反面、消費電力が大きくなることが考えられます。
また、一つの基地局に接続するユーザー数が多くなるため、通信速度が遅くなる場合があります。
セル半径=数百メートルから十数キロメートル
1.25MHz幅
QPSK, 16QAM, 64QAM
電波状況に合わせて切り替えます。
CDMA 方式です。
シングルアンテナです。
規格の仕様上は以下の通信速度になります。
下り最大 14.7Mbps
上り最大 5.5Mbps
WIN HIGH SPEED の通信速度は以下のようになります。
下り最大 9.2Mbps
上り最大 5.5Mbps
2010年10月18日
推定 100%
Rev.A と Rev.A+ は互換性があるので、Rev.A+端末はRev.A基地局とも通信できます。
(逆にRev.A端末は、Rev.A+基地局と通信できません)
従って、人口カバー率は Rev.A と一致します。但し、Rev.A基地局と通信している場合は通信速度は Rev.A と同じになります。
Rev.A+ の基地局の人口カバー率については、KDDIの発表によれば「大都市圏とその周辺・県庁所在地」となっています。
WIN HIGH SPEED 対応エリア
提供業者(MNO)の月額通信料金は以下のようになっています。
会社名 | サービス名 | 基本料金 | 上限金額 |
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KDDI | PacketWINシングル (シンプルコース) |
2,205円 | 5,985円 |
WIN HIGH SPEED の料金体系については公表されておりません。
MVNOもこれに近い価格になると思われます。